先進的窓リノベ2024事業「あなたの内窓は大丈夫??」
2024-04-26 02:31:48 UTC
昨年の「先進的窓リノベ2023事業」を行う上で、いくつか疑問があったのですが、
「どうもこういう事なのかなぁ」と思う事案がありましたので、ご報告させて頂きます。
「あなたの内窓、大丈夫?」と題しましたが、
これからご発注、ご検討されている方にも是非、目を通して頂きたい内容になっております。
見積りを依頼されて現調に行くと、既に他社から見積りを取られているケースが何件かありました。
その事自体は全く問題なく、むしろそうすべきだと思います。
いろんな業者から話を聞いて、性能、効果、取付方法など納得して発注すべきだと思います。
性能、効果自体は製品によるので、どこに依頼しても大差はないですが、
その説明内容でその業者が「どれだけ熟知しているか」という判断は出来るかと思います。
そしてここで問題なのが「取付方法」です。
ふかし枠、アジャスト上枠等のオプション、ふかし枠が取り付けられない場合の施工方法などを
そのケースによってご説明すると
1、「前の業者の見積りには入っていない」
2、「前の業者はそんな事言ってなかった」
と言われることがありました。
1のケースは「なぜオプションが必要か」を丁寧に説明して、納得して頂き当社に発注して頂けました。
お客様曰く「よう考えたらその営業マン、あんまり知らんような感じじゃったわ」と仰っていました。
メーカーの人間と二人で来たということでしたが、ふかし枠もアジャスト上枠も無しで、
一体どうやって付けるつもりだったのか、疑問だけが残りました。
2のケースは既に大手リフォーム会社で1階リビングに内窓を取り付けられ、
今回2階に取り付けたいので当社に、というご依頼でした。
現調に伺って2階に案内された時は、1階を施工済みとはまだ知らず、見ていなかったのですが、
「額縁の幅が足りず、ふかし枠も取付不可の構造なので、これこれこうして取り付けます」とご説明すると
「1階を施工した業者はそんな事言ってなかった」と仰るので、1階は額縁の幅が広いのかと思いつつ、見させて頂くと、
なんと額縁の幅が足らないまま何の処置もせず、内窓の枠がはみ出した状態で取り付けられていました。
こんな手抜き工事、想像した事もないのでかなり衝撃でした。
1のケースも当社が施工していなければ、こうして取り付けられていたのかと思いました。
こんな手抜き工事に至った経緯は、いろんなケースが想像出来ますが、
よくわかっていない営業マンが採寸、見積りして、受注、下請けにそのまま発注して、いざ下請け業者が取り付けに行くと
「額縁の幅が足らんけ、付けられんじゃん」
「今更そんな事お客さんに言えんけ、そのまま付けといて」
もしくは受注後下請け業者が採寸に来ていたとしても、
「額縁の幅が足らんけふかし枠が要るじゃん、いやふかし枠も付けられんじゃん」
「もう契約しとるし追加でもらえんけ、無しでそのまま付けといて」
というところでしょう。
施工した下請け業者がもし同業者なら情けなくなります。
ウチなら追加の処置と材料代をもらえないなら断りますし、
そのままつけろと言われたら、今後一切仕事は受けません。
エクステリアや玄関リフォーム、内窓なんて今やネットで簡単に見積り、工事依頼出来る時代ですが、
大手リフォーム会社ですらこんな感じなので、商品の性能あるいは施工の状態まで、
お客様自身が知識を身に付けておく必要がある、ネットの時代とはそういう事なのかなと、思う次第でございます。
しかし実際それもなかなか難しい話なので、ならばなるべく信頼できる業者に依頼するしかありません。
内窓は、表面的にはネジさえ締められれば、誰でも簡単に取り付けられます。
しかし「ちゃんとする」には、ネジを締める強さに始まって寸法取りの知識、さまざまな収まりに対応できる経験が必要なのではないかと思います。
全ての下請け、職人がそうでは無いですが「時間を掛けて丁寧に取り付けても評価は変わらない」「ささっと雑に付けても貰える賃金は変わらない」職人に、
そういう意識の高い施工を要求するのは無理ではないかと考えます。
なので上記のような対応をしても平気なのでしょう。
これから内窓を検討発注するお客様には、いえ内窓に限らず、どこへ何を発注するにしても
「誰が採寸して、誰に取り付けてもらうか」
を少し考慮して発注して頂くことが肝要かと思います。
大事なマイホームに取り付けるのですから、ちゃんと長く性能を発揮してもらいたいですよね。
「とりあえず付いてればいいよ」という寛容な人は、この限りではありませんが(^^)